6月12日 東京都水道局

東京都水道局アプリに登録しているメールアドレス宛に以下のようなメール配信がありました。

「多摩地域のPFAS汚染」という漠然とした不安をあおる各種報道に対して、どのような説明がされているのか見ていきます。

https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/suigen/pfcs2.html

家庭の蛇口から出てくる水に含まれるPFOS/PFOA, PFHxS測定結果

ほとんどの地域において、定量下限値 5ng/L未満、つまり、1リットルの水のなかに10億分の5グラム以上のPFOS/PFOA, PFHxSが含まれていない、という測定結果になります。●印のついている監視強化中の浄水施設では、以下のように微量の検出がありますが、健康への不安を気にするレベルではないくらいといえるでしょう。

給水所PFOSとPFOAの合計 [ng/L]PFHxS [ng/L]
府中市 76 若松給水所10~127~9
小平市 90 小川給水所定量下限値未満~16定量下限値未満~12
福生市 101 福生武蔵野台給水所5~9定量下限値未満
西東京市 119 保谷町給水所11~145~6

上記浄水所の詳細を見ていきます。

府中市 76 若松給水所

直近の測定結果でも、原水では49ng/Lという、暫定目標値に近い測定結果であり、浄化した後の状態で11ng/Lまで低下しています。令和2年の原水では、直近の3倍程度のPFOA/PFOSが検出されています。

小平市 90 小川給水所

令和2年7月に原水で280ng/LのPFOA/PFOSが検出され、濃度が高い井戸の運用を停止した、とあります。それ以降も原水から100ng/L前後の検出があります。

福生市 101 福生武蔵野台給水所

こちらは小川給水所に比べて低めの測定結果です。

西東京市 119 保谷町給水所

直近では原水でも定量下限値に近くなっています。

まとめ

・東京都水道局が管理対象としているのはPFOA/PFOS、PFHxSの3種類

・令和2年においては、総じて今よりも高い値でPFOA/PFOS、PFHxSが検出されており、一部の井戸の運用停止といった対策が行われた

・令和4年の蛇口からの給水において、PFOA/PFOS, PFHxSは最大でも16ng/Lの検出であり、きちんと対策されている

ということで、水道水を飲むことに不安を感じる必要性はなさそうです。しかしながら、人口的にしか作られないPFOA/PFOS, PFHxSが何らかの理由で地下水に含まれているのも事実です。測定結果が低下傾向にあることから、過去に何か原因となる事象があったと考えられます。